SIDE TABLE
2013.10.09
マケットのガーデンラインに、アウトドアで使いやすい小振りなテーブル、203 SIDE TABLEがあります。

マケットのラインナップのなかではどちらかというと地味な存在。しかし地味ながら、というか実際に地味な工夫が幾つも盛り込まれているのです。というわけで今回はコイツを取り上げたいと思います。
地味な工夫その1:クロスする相互の脚の長さを変えてある
着想のもとになっているのは、このヴィンテージテーブル。
地味な工夫その1:クロスする相互の脚の長さを変えてある
着想のもとになっているのは、このヴィンテージテーブル。

http://factory20.com/tables/artists-atelier-palette-cross-shelf-table/
Factory 20というアンティーク/ヴィンテージアイテムのコレクションサイトのもの。一見すると単なる高さ調整のできる作業台。ですが、よく見るとクロスする相互の脚の長さが違うのがわかりますか?高さ調整するほうの脚が短くなっているのです。このちょっとした仕組みが高さを変えても安定性を保てるひみつです。
マケットのサイドテーブルもこの構造をもっています。
Factory 20というアンティーク/ヴィンテージアイテムのコレクションサイトのもの。一見すると単なる高さ調整のできる作業台。ですが、よく見るとクロスする相互の脚の長さが違うのがわかりますか?高さ調整するほうの脚が短くなっているのです。このちょっとした仕組みが高さを変えても安定性を保てるひみつです。
マケットのサイドテーブルもこの構造をもっています。


交差する脚の長さが違います。外側の長いほうが天板を引っぱり内側の短いほうが留め具のように機能します。これが高さ変更に対応して安定する仕掛け。地味です。普通気付かないレベルの地味さです。が、これが効いています。

地味な工夫その2:ロープをうまく活用
とはいえ、、、一番高いときにはともすると天板が外れて突んのめる恐れがあります。天板と脚をボルトで一体化すればこの問題は解決できますが、そうすると製作難易度が上がってしまいマケットらしくない。そこで、上の写真のようにロープで固定すればいいじゃん、てことになりました。これはこれでフィールドギアっぽさが出てカッコよくありませんか?しかも、だらしなくてもセンスいいアバウトな感じ、余白を残して決めすぎない粗削りな感じというマケットのコンセプトにも通じています。風が強い日には、このロープと金具で地面にペグ打ちして固定するなんてこともできます。
ところで、木工が得意なかたはボルト一体化構造にチャレンジしてみてください。下の写真はボルト接合の試作です。天板と回転する脚が接触しないように遊びの幅を少々持たせる必要があるので、穴空け箇所に気をつけるのと、脚の先端の角を落として円みをつける必要があります。ご参考に。また、この構造にすれば製品キットにある横滑り防止の天板の留め板は必要ありません。
*下の写真は試作品のため各部材の仕様が製品キットとは異なります。
とはいえ、、、一番高いときにはともすると天板が外れて突んのめる恐れがあります。天板と脚をボルトで一体化すればこの問題は解決できますが、そうすると製作難易度が上がってしまいマケットらしくない。そこで、上の写真のようにロープで固定すればいいじゃん、てことになりました。これはこれでフィールドギアっぽさが出てカッコよくありませんか?しかも、だらしなくてもセンスいいアバウトな感じ、余白を残して決めすぎない粗削りな感じというマケットのコンセプトにも通じています。風が強い日には、このロープと金具で地面にペグ打ちして固定するなんてこともできます。
ところで、木工が得意なかたはボルト一体化構造にチャレンジしてみてください。下の写真はボルト接合の試作です。天板と回転する脚が接触しないように遊びの幅を少々持たせる必要があるので、穴空け箇所に気をつけるのと、脚の先端の角を落として円みをつける必要があります。ご参考に。また、この構造にすれば製品キットにある横滑り防止の天板の留め板は必要ありません。
*下の写真は試作品のため各部材の仕様が製品キットとは異なります。

さて、はなしをロープに戻すと、このロープは収納時にもう一役こなします。

写真では分かりづらいかもしれませんが、このロープと金具で天板と脚部を一体化して固定する役目を果たします。バラバラにならず収まりが良く持ち運びやすい。ついでに言うと、一般的にテーブルは天板の重量がどうしても重くなってしまい持ち運びに困るものですが、このサイドテーブルでは薄くて軽量な桐材を天板材に選んでいるので驚くほどの軽さです。強度を持たせるために天板真ん中辺りに補強材を入れています。
そしてさらに、
そしてさらに、

ミニスツールを内部に収めて一体化することもできます。使うときの使い勝手や剛性はもちろんのこと、持ち運ぶときに軽く、かつ小さくまとめて収まりが良いように各部材の長さや厚み、そして接合箇所を精緻に設計してあるのです。
というわけで、
地味な工夫その3:緻密な寄木細工的設計
でした。
詳しくはこちらをどうぞ→MINI STOOL & SIDE TABLEのたたみ方
秋はアウトドアを楽しむ季節。お庭やバルコニーはもちろんのこと、どこにでも持ち出せる手作りの木製サイドテープルを携えてピクニックやキャンプに出掛ければ絶対楽しいはず。一見ありきたりだけど地味な工夫が詰まったこの何でもないテーブルは、あなたのハッピーアウトドアライフを支えるマストアイテムになるでしょう。スチール製の工業製品にはない、自然に溶け込む一体感をもたらしてくれます。秋の自然を存分にお楽しみください。
というわけで、
地味な工夫その3:緻密な寄木細工的設計
でした。
詳しくはこちらをどうぞ→MINI STOOL & SIDE TABLEのたたみ方
秋はアウトドアを楽しむ季節。お庭やバルコニーはもちろんのこと、どこにでも持ち出せる手作りの木製サイドテープルを携えてピクニックやキャンプに出掛ければ絶対楽しいはず。一見ありきたりだけど地味な工夫が詰まったこの何でもないテーブルは、あなたのハッピーアウトドアライフを支えるマストアイテムになるでしょう。スチール製の工業製品にはない、自然に溶け込む一体感をもたらしてくれます。秋の自然を存分にお楽しみください。
